
3月8日の「国際女性デー」は、女性の権利や活躍、そして健康について考える大切な日です。近年、働き方の多様化が進み、フリーランス(特定の会社に属さず、自分のスキルや経験を活かして仕事をする人)として活躍する女性が増えています。しかし、会社員とは異なるフリーランスの働き方には、健康管理において特有の課題があることをご存じでしょうか。
女性のための人間ドックを提供するクレアージュ東京 レディースドッククリニックは、国際女性デーに合わせて、フリーランス女性を招いた「フリーランス女性の健康を語る座談会」を開催しました。この座談会では、異業種のフリーランス女性が集まり、健康診断(以下、健診)の未受診問題や健康管理に関するリアルな意見が交わされました。国民健康保険(以下、国保)に加入しているフリーランスにとって、自身の健康管理はすべて自己責任。この記事では、座談会の内容から、フリーランス女性が健診を受けづらい理由と、国保加入者が健康を守るために知っておくべきこと、そして新たなサポートの動きについてご紹介します。
フリーランスの健康管理の現状と課題
内閣府のデータによると、2019年時点でフリーランスは全体で462万人にも上り、特に女性を中心に増加傾向にあります。2024年にはフリーランスの働き方をサポートする「フリーランス新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)」が制定されるなど、フリーランスの働き方には社会的な注目が集まっています。
しかし、健康管理の面では、会社員のように会社が健診を手配してくれたり、産業医(企業に勤務して従業員の健康管理を行う医師)が健康相談に乗ってくれたりするようなサポートは、フリーランスにはほとんどありません。国保に加入しているフリーランスの場合、健診の受診は基本的に自己負担となり、自分で医療機関を探して予約する必要があります。
女性にとって特に重要なのは、卵巣がんや乳がんといった女性特有の病気の発症ピークが、40代から50代の働く世代と重なっていることです。これらの病気は初期段階では自覚症状がほとんどないことが多いため、定期的な健診で早期発見することが非常に大切です。

フリーランス女性のリアルな声:健診を受けづらい理由
座談会では、20代から40代のフリーランス女性5名が参加し、自身の健診受診状況や健康に関する悩みを語りました。参加者からは、「人間ドックはもう6年ほど受けていません」「フリーランスになってから健診も人間ドックも一度も受けたことがない」といった声が聞かれました。


健診未受診の背景にあるハードル
クレアージュが全国のフリーランス女性346名に行ったアンケート調査(2026年1月実施)でも、健診を受けない理由が明らかになっています。

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費用が全額自己負担になるから:37.5%
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収入が不安定で優先順位が低い:29.7%
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仕事の都合で時間が取りにくい:20.3%
この結果は、座談会での参加者の意見とも一致しています。具体的な意見としては、以下のようなものが挙げられました。
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「自分で見つけて予約してという行為が面倒に感じ、後回しにしてしまう」(飲食店経営・ゆかさん)
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「会社員時代と違って『行け』という指示がないので、つい後回しにしてしまう」(ネイリスト・うえのさん)
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「日本では医療機関は病気になったら行くところというイメージが強く、予防のために自分で予約をするのはスケジュールが読めないフリーランスにとってハードルが高い」(フリーライター・ななさん)
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「何をどこで受けられるのか、金額はいくらが適正なのか調べても情報がバラバラで、どう調べればいいかわからない」(エディトリアルライター・天野さん)
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「区役所など、この年代にはこの検査がおすすめだと教えてくれるような場所があればきっかけになるが、ゼロから何を検索すればいいかすらわからない」(空間設計・インテリアデザイン・まりこさん)

このように、経済的な負担だけでなく、情報収集の難しさや、健診を「自分事」として捉え、行動に移す「きっかけ」の少なさが、フリーランス女性の健診未受診に繋がっていることが浮き彫りになりました。
健診受診を後押しするサポートとは?
では、どのようなサポートがあれば、フリーランス女性は健診に一歩踏み出せるのでしょうか。座談会では、具体的なアイデアが多数提案されました。


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割引制度やキャンペーン:「国際女性デーなどの女性に関連する時期に限定割引があれば、そのタイミングに合わせて行くと思う」(ゆかさん)
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情報提供の充実:「都内のおすすめクリニックをまとめた比較サイトやSNSアカウントがあれば、目に入った時に『行こうかな』という気持ちになりやすい」(うえのさん)
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信頼できる相談窓口:「病気でなくても通えるかかりつけ医のような、相談できる窓口がほしい。年齢や家族歴を踏まえて『あなたにはこれとこれが必要で、相場はこのくらい』と提案してもらえれば、納得してお金を使える」(ななさん)
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費用面のハードル軽減:「国や区からの案内が来るだけで、受けなくても意識は変わる。まずそこのハードルを下げることが、受診に近づくための一番の鍵だと思う」(天野さん)
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個別相談と信頼性:「ネットの広告はどうしても『広告』として見てしまうので、人との会話の方が信頼できる。自分の悩みを話しながら、必要な情報を教えてもらえる環境があるとありがたい」(まりこさん)
これらの意見から、フリーランス女性が健診を受診するためには、費用負担の軽減はもちろんのこと、信頼できる情報源と、個々の状況に合わせたアドバイスを受けられる相談体制が求められていることが分かります。
クレアージュ東京の新たな取り組み:フリーランス向け健診優待サービス
このようなフリーランス女性のニーズに応えるため、クレアージュ東京では「フリーランス向け健診優待サービス」の提供を開始しました。これは、クレアージュ東京と提携している企業(フリーランス向けサービスを提供している企業など)のサービスを利用しているフリーランス・個人事業主の女性が、専用の予約フォームから健診や人間ドックを予約すると、特別優待価格で受診できるというものです。
このサービスを利用することで、国保加入者であるフリーランス女性も、健診費用の一部負担を軽減し、より手軽に自身の健康状態をチェックできる機会を得られます。
優待内容:
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3月~5月に健診を受診:10%OFF
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6月~2月に健診を受診:5%OFF
対象者:フリーランス・個人事業主として働く女性(クレアージュ東京と提携している企業様のサービスをご利用中の方に限ります)
予約開始日:2026年2月17日(火)
この優待サービスは、フリーランスが抱える健診の費用負担という大きなハードルを下げる一歩となるでしょう。自身の健康を守るための第一歩として、この機会を活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ:健康管理は未来への投資
今回の座談会を通して、フリーランス女性にとって「健康管理と向き合うきっかけ」がいかに重要であるかが浮き彫りになりました。参加者からは、「情報がないから行動できていないと気づいた」「健康の話は一人で自己完結していることが多いが、周りのフリーランスにも共有したい」といった前向きな感想が聞かれました。
国保に加入しているフリーランスは、自身の健康管理を自ら積極的に行う必要があります。しかし、今回の座談会やクレアージュ東京の新たな取り組みのように、フリーランスの健康をサポートしようとする動きも出てきています。自分の健康は、仕事の継続性や充実したプライベートを送る上で欠かせない基盤です。この機会に、ご自身の健康と向き合い、未来への投資として定期的な健診を検討してみてはいかがでしょうか。

