子どもの入学準備、冷蔵庫や洗濯機の故障、急な通院——。
ひとり親家庭にとって突然の出費って本当にきつい。「来月の生活費、足りるかな…」と夜中に不安になった経験がある方も多いと思います。
ただ、意外と知られていないだけでひとり親家庭が使える公的な支援制度や貸付制度はけっこうあります。この記事では「もらえるお金」→「公的に借りられるお金」→「民間ローン」の順番で選択肢を整理しました。
ここに書いてる全てを一気に理解しなくて大丈夫です。「自分に関係ありそうなところだけ読む」くらいの感覚で進めてみてくださいね。

まずは確認!申請すれば受け取れる公的支援
お金を「借りる」前に確認してほしいのが申請するだけで受け取れる支援制度です。
正直なところ「知らなかっただけで本当は使えた」というケースがかなり多い。もったいないのでざっと目を通してみてください。
児童扶養手当
すでに受給している方も多いかもしれません。ただ所得の変動で支給額が変わることがあるので、しばらく届け出をしていない方は金額を確認しておいて損はないです。
子どもが1人の場合、全額支給で月額45,500円(2025年度時点)。一部支給でも月額10,740円〜45,490円が受け取れます。
詳しくはこども家庭庁の公式ページで確認できます。 → 児童扶養手当について|こども家庭庁
ひとり親家庭等医療費助成
急な出費の原因が「医療費」ならこの制度は要チェックです。ひとり親家庭の親と子どもの医療費自己負担分を自治体が助成してくれます。
所得制限はありますが、このブログで紹介している国民健康保険の軽減制度と組み合わせれば医療費をかなり抑えられることもあります。自治体ごとに内容が違うので、まずは役所の窓口で聞いてみるのが確実です。
就学援助制度
子どもの入学や進級にかかるお金が心配なら就学援助制度を確認してみてください。学用品費や入学準備金、給食費、修学旅行費なんかを自治体が補助してくれます。
申請は学校を通じて行うことが多くて手続き自体はそこまで面倒ではありません。「うちは対象になるのかな?」と思ったら学校か教育委員会に聞いてみるのがいちばん早いです。
住居確保給付金
家賃の支払い自体がきつくなっている場合は住居確保給付金という制度があります。離職・廃業から2年以内、または収入が大幅に減った場合に原則3ヶ月分(最長9ヶ月分)の家賃相当額が支給されます。
窓口はお住まいの地域の自立相談支援機関です。
公的な「貸付制度」を使う
「支援制度は確認したけどそれだけじゃ足りない…」という場合は公的な貸付制度を検討してみてください。民間のローンより金利がずっと低くて返済の猶予期間もあります。
母子父子寡婦福祉資金貸付金制度
名前が長くて覚えにくいんですが、ひとり親家庭にとってはかなり心強い制度です。全部で12種類の資金が用意されています。
たとえば生活資金(月額108,000円以内)、就学資金(月額最大96,000円)、転宅資金(260,000円以内)など。状況に合わせて選べます。
金利は無利子〜年1.0%。民間ローンと比べたら圧倒的に低いです。窓口は市区町村の福祉課(または福祉事務所)で、「こんな制度があったの?」と驚く方が本当に多い。
制度の詳細は内閣府のページにまとまっています。 → 母子父子寡婦福祉資金貸付金制度|内閣府男女共同参画局
お住まいの地域での具体的な手続きについては各自治体の福祉課に問い合わせてみてください。
社会福祉協議会の緊急小口資金・総合支援資金
「今月中になんとかしないといけない」という場合は社会福祉協議会(社協)の貸付が選択肢に入ります。
緊急小口資金は10万円以内を無利子で借りられます。申請から貸付までが比較的早いので急場をしのぎたいときに助かります。
総合支援資金はもう少し長い期間の生活立て直しが必要な場合に使えます。月15万〜20万円を最長3ヶ月間、連帯保証人がいれば無利子で借りられます。連帯保証人なしでも年1.5%で利用可能です。返済開始まで猶予期間もあります。
制度の全体像は厚生労働省のページで確認できます。 → 生活福祉資金貸付制度|厚生労働省
窓口はお住まいの地域の社会福祉協議会です。ネットで「○○市 社協」と検索すればすぐ見つかります。
公的制度で足りないとき、民間ローンという選択肢
ここまで紹介した公的制度は心強いんですが申請から入金まで時間がかかるケースもあります。審査に通らなかったり、そもそも対象外だったりすることもあるのが現実です。
そういうとき民間のローンも選択肢の一つにはなります。ただ公的制度と比べると金利が高いので、ここは慎重にいきたいところです。
検討するなら3つだけ気をつけてください。
まず金利は必ず比較すること。 同じ金額でも金利が数%違うだけで最終的な返済総額はけっこう変わります。面倒でも複数社の条件を見比べてから申し込んだほうがいい。
次に返済計画を先に立てること。 「毎月いくらなら払えるか」から逆算して借入額を決めると、あとで首が回らなくなるリスクを減らせます。
そして複数社から同時に借りないこと。 借入先が増えるほど管理が大変になって多重債務に陥りやすくなります。
ローンの審査に通るか不安な方は審査で何を見られるのかを事前に知っておくだけでもだいぶ違います。「ローンとおるくん」ではローン審査に通らない意外な理由や事前にできる対策がまとまっているので、申し込む前に目を通しておくといいかもしれません。
追い込まれたときこそ注意。やってはいけないNG行動
お金に困っているときって、どうしても判断力が落ちます。気持ちが焦るのは当然なんですが以下の行動だけは踏みとどまってほしい。

ヤミ金・違法業者には絶対に手を出さない
SNSやネット掲示板で見かける「審査なし」「即日融資」「ブラックOK」みたいな広告は違法な貸金業者(いわゆるヤミ金)の可能性がかなり高い。一度でも手を出すと法外な利息と執拗な取り立てが待っています。どんなに困ってもここだけは絶対に避けてください。
クレジットカードのリボ払いに頼りすぎない
「今月の支払いを減らせるから」とリボ払いに変更するのは一時しのぎでしかありません。リボ払いの金利は年15%前後。毎月払っているのに元金が全然減らない…ということが普通に起こります。気づいたときには返済額が膨れ上がっていたという話は珍しくないです。
複数社に同時に申し込まない
「どこか一つでも通れば」と思って何社にも同時に申し込むと信用情報機関にその記録が全部残ります。短期間にたくさんの申し込み履歴があると「相当お金に困っている人だ」と判断されて逆に審査に通りにくくなることがあります。
調べずに諦めない
個人的にいちばん避けてほしいのは使える制度があるのに知らないまま限界まで生活を切り詰め続けてしまうこと。この記事で紹介した制度の多くは電話1本で相談できます。「こういう状況なんですが何か使える制度はありますか?」と聞くだけで大丈夫です。
まとめ
お金の悩みって人に相談しづらいですよね。まして子どもを一人で育てながらだとなおさらだと思います。
でも一人で全部なんとかしなきゃいけないわけじゃないと思います。
困ったときの優先順位だけあらためて整理しておきますね。
- もらえる制度を確認する(児童扶養手当、医療費助成、就学援助など)
- 公的な貸付制度を検討する(母子父子寡婦福祉資金、社協の緊急小口資金など)
- それでも足りなければ民間ローンを慎重に検討する
最初の一歩はお住まいの市区町村の福祉課に電話してみること。「何が使えるか教えてほしい」って伝えるだけでOKです。
ここまで読んでくれた時点でもう動き出してます。大丈夫ですよ!
