
お子さんの健やかな成長を見守る乳幼児健診は、保護者の方にとって大切な節目ですよね。しかし、紙の問診票の記入や提出、健診会場での待ち時間など、何かと手間がかかることも少なくありません。そんな子育て世帯の負担を軽減するため、岡山県勝央町が新たな一歩を踏み出しました。
勝央町が『子育てDX』の「乳幼児健診サービス」を導入
母子モ株式会社が提供する自治体向け子育て関連事業デジタル化支援サービス『子育てDX®』の「乳幼児健診サービス」が、岡山県勝田郡勝央町で本格的に導入され、2026年3月2日より運用が開始されました。このサービスにより、乳幼児健診(乳児健診、1歳6カ月児健診、3歳児健診)に関する手続きがアプリで完結できるようになります。
国民健康保険に加入されている子育て世帯の皆さんも、このデジタル化の恩恵を受けることができます。健診は、病気の早期発見や健康維持のために非常に重要であり、自治体によるこのような支援は、健保制度全体が目指す「住民の健康な生活」を支えるものと言えるでしょう。
アプリで変わる健診体験:保護者と自治体双方にメリット
保護者の方の利便性が向上
「乳幼児健診サービス」の導入により、保護者の方は以下のようなメリットを享受できます。
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問診票の記入・提出がアプリで可能に: これまで手書きで行っていた問診票の記入が、スマートフォンアプリからいつでもどこでもできるようになります。これにより、紙の書類を準備する手間や、記入漏れの心配も減りますね。
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健診結果の確認もアプリで: 健診結果もアプリを通じて確認できるため、後から自宅でゆっくりと内容を振り返ることが可能です。
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混雑緩和への期待: 事前手続きをアプリで済ませることで、健診会場での滞在時間を短縮し、混雑の緩和にもつながることが期待されます。
自治体側の効率化も実現
このサービスは、保護者の方だけでなく、自治体にとっても大きなメリットがあります。健診会場から問診内容や健診結果のデータが迅速に自治体へ共有されるため、健診後の子どもの状況確認を素早く行えるようになります。また、データ入力などの事後作業が削減されることで、より効率的な行政運営が可能になるでしょう。
勝央町の子育て支援デジタル化の歴史
勝央町は、以前からデジタル技術を活用した子育て支援に積極的です。2019年3月には母子手帳アプリ『母子モ』を導入し、その後も追加機能として以下のサービスを順次導入してきました。
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2020年11月: 『子育てDX』の「オンライン相談サービス」
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2023年5月: 「伴走型相談支援サービス」
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2024年3月: 「小児予防接種サービス」
これらの取り組みは、住民の皆さんの利便性を高め、子どもを安心して産み育てられる環境づくりを進める勝央町の強い意志を示しています。
勝央町長からのコメント

勝央町長の水嶋淳治氏は、次のようにコメントしています。
「勝央町では、令和6年4月より妊娠から子育て期まで切れ目のない子育て支援を行う『こども未来室(健康福祉部内)』を開設し、妊産婦や乳幼児に対して包括的な支援を行っています。乳幼児健診を効果的に実施するため、今回『乳幼児健診サービス』を導入しました。保護者のみなさんが安心して子育てができるように、この機能をご活用いただければと思います。」
『子育てDX』が目指す未来

『子育てDX』は、2030年までに、妊娠から子育て期の手続きについて、必要な人に情報を届け、保護者、自治体、医療機関の手間をなくすことをビジョンに掲げています。子育て関連事業のデジタル化を推進することで、保護者の「不安や負担」を軽減し、「安心で簡便」な子育て社会を地域と共創することを目指しています。
『母子モ』と『子育てDX』について
母子手帳アプリ『母子モ』

妊産婦と子どもの健康データの記録・管理、予防接種のスケジュール管理、出産・育児に関するアドバイス、家族との共有機能など、育児や仕事に忙しい保護者を助ける機能が充実しています。自治体からの地域情報も受け取れる便利なアプリです。
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アクセス方法
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アプリ:App Store、Google Playで『母子モ』を検索(対応OS:Android 8.0以上、iOS 15.0以上)
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Webブラウザ:https://www.mchh.jp
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自治体の子育て関連事業デジタル化支援サービス『子育てDX』
『母子モ』の追加機能として利用できるサービスです。妊娠届出のオンライン提出や乳幼児健診の手続きのデジタル化などに対応し、より便利で安心・安全な子育て環境の実現をサポートします。
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アクセス方法
※対象自治体にお住まいの方以外でもご利用いただけますが、お住まいの自治体の情報などは公式HPの情報をご確認ください。
※ご利用いただける機能は、お住まいの市区町村により一部内容が異なります。
まとめ
岡山県勝央町の乳幼児健診デジタル化の取り組みは、子育て世帯の皆さんの手間を減らし、より安心して子育てに専念できる環境を整える素晴らしい一歩です。国民健康保険の専門家として、このような自治体の積極的な支援は、地域全体の健康増進に繋がり、ひいては国民健康保険制度が目指す「誰もが安心して医療を受けられる社会」の実現にも貢献すると考えられます。今後も、このようなデジタル技術を活用した子育て支援が全国に広がり、すべての保護者の方が笑顔で子育てできる社会になることを期待したいですね。

