国民健康保険の視点から考える、シングルマザーの「再出発」と社会の「保障」のあり方

国民健康保険

未来大賞

こんにちは、国民健康保険について日々情報をお届けしている〇〇です。今回は、私たちの社会が抱える大切な課題について、ある素晴らしいレポートをご紹介しながら一緒に考えていきたいと思います。

「日本女性学習財団 未来大賞」とは

(公財)日本女性学習財団は、「出発・再出発」をテーマに、ジェンダー平等社会や多様な人々が生きやすい社会の実現を目指し、次の一歩を踏み出したい、あるいは踏み出した人々の思いや学び、実践の過程をまとめたレポートを募集し、優秀な作品を表彰しています。この賞は「日本女性学習財団 未来大賞」と呼ばれ、今回で第9回を迎えます。

第9回未来大賞受賞レポートが示す「再出発」のリアル

今年の第9回未来大賞には、大阪府の菊地愛子さんのレポート「30代シングルマザー、包括的性教育を学ぶ ―暴力のその後、援助未満の場所から再出発を考える―」が選ばれました。

このレポートは、シングルマザーが直面する社会の現状に鋭く切り込んでいます。要旨によれば、「シングルマザーは強い」という言葉の裏側にある社会の構造的な問題提起が印象的です。子どもだけでなく、責任を逃れる男性や保障を怠る社会が、その「強さ」によって得をしているのではないか、と問いかけています。

菊地さんは助産師を目指し、包括的性教育(性の健康と人権を尊重する教育)から「からだの自己決定」や対等な関係を学びました。そして、子どもの声に応えるために正規職を手放す選択をしました。これは挫折ではなく、暴力の連鎖を断ち切るための「再出発」であると述べています。

しかし、この再出発の道のりでは、児童扶養手当(ひとり親家庭に支給される手当)の壁、養育費の不払い、ケア労働(育児や介護など)の低賃金といった困難に直面します。これらは、「自己責任」にばかり頼ろうとする社会制度の歪みを示している、とレポートは指摘しています。

「保障」で支えられる社会へ

レポートは、家庭内暴力も戦争も「安全を奪う暴力」という点で本質的に同じだと述べ、援助が十分に届かない場所にいる人々が孤立せず、「強さ」ではなく「尊重と保障」で支えられる社会の実現を強く訴えかけています。

国民健康保険の専門家として、この「保障」という言葉は非常に重く響きます。医療費の自己負担が軽くなる国民健康保険のような制度は、まさに私たちが安心して生活し、困難な状況から「再出発」するための大切なセーフティネット(社会の安全網)の一つです。シングルマザーの方々が、もしもの病気や怪我の際に医療費の心配なく治療を受けられることは、日々の生活を支え、未来への希望を持つ上で欠かせない「保障」と言えるでしょう。

菊地さんのレポートは、個人の努力や「強さ」に依存するのではなく、社会全体で人々を「尊重し、保障する」仕組みがいかに重要であるかを私たちに教えてくれます。

このレポートの全文は、財団が発行する月刊『We learn』2026年3月号(3月1日発行)に掲載される予定です。より深く内容を知りたい方は、ぜひご覧ください。

また、レポートの全体講評は以下のリンクから確認できます。

贈呈式にオンラインで参加しませんか?

第9回 日本女性学習財団 未来大賞の贈呈式が、2026年2月28日(土)にオンラインで開催されます。一般の方も無料で参加できますので、この機会にぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

贈呈式では、受賞者である菊地愛子さんのスピーチも予定されています。レポートに込められた思いを直接聞くことができる貴重な機会です。

開催概要

  • 日時: 2026年2月28日(土)13:30~15:00(入室開始13:20~)

  • 開催方法: オンライン(Zoom)開催 ※当日のリアルタイム配信のみです。

  • 参加費: 無料

  • 内容:

    • 本事業説明(事業内容、選考委員紹介、応募状況について)

    • 賞状および目録授与

    • 選考委員より祝辞

    • 受賞者 菊池愛子さんのスピーチ

  • 申込方法: 以下のPeatixページよりお申し込みください。

まとめ

今回の未来大賞受賞レポートは、シングルマザーが直面する現実と、社会が提供すべき「保障」のあり方について、深く考えさせられる内容でした。国民健康保険のような公的なセーフティネットも、こうした「保障」の一部として、一人ひとりが安心して生活し、困難な状況から「再出発」できる社会を支える大切な役割を担っています。

この贈呈式を通じて、より多くの人が社会の「保障」について考え、お互いを尊重し支え合える社会の実現に向けた一歩を踏み出すきっかけになることを願っています。

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