忙しいひとり親家庭をサポート!平塚市でオンライン申請サービス開始
子育てや仕事に奮闘するひとり親家庭の皆さんにとって、行政手続きは時間と労力がかかる大きな負担となりがちです。特に、お子さんの成長や生活をサポートする「手当」や、病気やけがで病院にかかったときの費用を助けてくれる「医療費助成」など、申請が必要な制度は多岐にわたります。
そんなひとり親家庭の皆さんの負担を大きく減らす、画期的なサービスが神奈川県平塚市で始まりました。平塚市と株式会社アスコエパートナーズが共同で開発した「ひとり親家庭支援ナビ(平塚市版)」です。このサービスにより、手当や医療費助成の申請が、なんとウェブ上で完結できるようになりました。

神奈川県初!オンラインで判定から申請までを一体的に案内
「ひとり親家庭支援ナビ(平塚市版)」は、神奈川県内で初めて、ひとり親家庭向けの支援制度について、オンラインで対象の判定から実際の申請手続きまでを一体的に案内するサービスです。令和8年2月3日よりサービス提供が開始されています。
これまで、仕事や育児で忙しいひとり親の皆さんは、役所の窓口に足を運び、複雑な制度について相談したり、書類を提出したりする必要がありました。しかし、この新しいナビを使えば、ご自身のペースで、自宅や外出先など、好きな場所から手続きを進めることができます。
複雑な制度も迷わず解決!「ひとり親家庭支援ナビ」の特長
ひとり親家庭向けの支援制度は、離婚や死別、未婚といった理由だけでなく、収入、扶養家族の有無、居住状況など、さまざまな条件が複雑に絡み合っています。そのため、「そもそも自分がこの制度の対象になるのか」を判断すること自体が大きな負担でした。
この「ひとり親家庭支援ナビ」の最大の特長は、従来の制度一覧や手続きの説明にとどまらず、利用者の状況を整理しながら、自分に必要な支援と次に取るべき行動を見つけられる点にあります。具体的な質問に答えていくだけで、以下の情報が段階的に整理され、判定に必要な要素が明確になります。
-
ひとり親になった理由
-
収入の状況や、扶養している家族の有無
-
同居している人の状況
行政で使われる専門用語をできるだけ避け、直感的に回答できる設問になっているため、制度に詳しくない方でも迷うことなく利用できます。

国民健康保険加入者にも嬉しい「医療費助成」との関連
国民健康保険に加入されているひとり親家庭の皆さんにとって、特に注目すべきは「医療費助成」のオンライン申請が可能になった点です。医療費助成は、病気やけがで病院にかかった際の自己負担額(国民健康保険で通常3割負担など)を軽減してくれる制度です。
この助成制度は、国民健康保険が適用される医療費に対して、さらに経済的なサポートをしてくれるため、医療費の心配を減らし、安心して医療を受けられるようにする大切な仕組みです。今回のオンライン申請導入により、この重要な助成制度へのアクセスが格段に向上しました。

市民と行政双方の課題を解決する「3段階の案内」
平塚市では、これまでひとり親家庭の支援制度が複雑なため、市民が適切な情報にたどり着きにくいという課題がありました。また、申請には電話や窓口での詳しい聞き取りが必要なケースが多く、行政側の業務負担も大きいという状況でした。
これらの課題を解決するため、「ひとり親家庭支援ナビ」では、質問への回答に基づいて申請対象となる可能性を判定し、その結果に応じて次の行動を3段階で案内する仕組み(トリアージ)を導入しています。
- 制度に該当する可能性が高い方: 電子申請などへ誘導し、オンラインで申請手続きを完了できます。
- 個別の確認が必要な方: 問い合わせフォームを通じて、電話相談へスムーズに接続されます。
- 制度に該当しない方: その旨が明確に案内されるため、不要な手続きや問い合わせを未然に防げます。
この仕組みにより、市民の皆さんの「どうすればいいの?」という迷いを減らすだけでなく、行政窓口の対応も効率化され、本当に相談が必要な方へ手厚いサポートができるようになります。
行政DXを推進する『手続きナビ』が基盤
今回導入されたサービスは、株式会社アスコエパートナーズが提供する「手続きナビ」を基盤としています。「手続きナビ」は、「利用者にとっての使いやすさ」を重視した行政DX(デジタルトランスフォーメーション、デジタル技術を活用して行政サービスをより良くしていく取り組み)サービスです。窓口で職員と会話するような感覚で質問に答えられる設計が特長で、行政用語を排除し、利用者が直感的に操作できるように工夫されています。
行政DXプラットフォーム|わたしの手続きコンシェルジュ『手続きナビ』

平塚市こども家庭課の担当者様からは、「既存のプラットフォームを活用することで、短期間でのサービス提供が可能になった。利用者視点での使いやすさを追求しつつ、多様な判定条件を柔軟に組み込める設計力に魅力を感じている」というコメントが寄せられています。
まとめ:ひとり親家庭の支援がより身近に
平塚市で始まった「ひとり親家庭支援ナビ」は、忙しいひとり親家庭の皆さんの行政手続きに関する負担を大きく軽減し、必要な支援によりスムーズにつながるための強力なツールとなるでしょう。特に、国民健康保険加入者にとっても重要な医療費助成の申請がオンラインで可能になったことは、大きなメリットです。
今後、このような行政のデジタル化(行政DX)の取り組みが全国に広がり、より多くの市民が、必要な行政サービスを簡単かつ迅速に利用できるようになることが期待されます。
