「103万円の壁」引き上げ後も残る家計の不安と「社会保険の壁」—約4人に1人が損した経験あり!

国民健康保険

2025年12月の税制改正大綱により、「年収の壁」の一つである「103万円の壁」が見直されることが決定し、多くの家庭で働き方や家計への影響に関心が集まっています。しかし、この制度改正に対して、実際には多くの人が戸惑いや不安を感じていることが、全国の『オカネコ』ユーザー330人を対象とした意識調査で明らかになりました。

「103万円の壁」引き上げ後も残る「計算の不安」と「知識不足による損失経験」

新制度(引き上げ後)において、「ご自身の世帯でいくらまで稼ぐのが最も得か」を自力で計算できるかという問いに対し、「完璧に計算できる」と答えた人はわずか12.1%に留まりました。一方で、8割以上(87.9%)の人が「計算できる気がしない」「制度が難しすぎて考えるのを諦めている」「おおよそ計算できるが不安がある」と回答しており、制度の複雑さが多くの人にとって大きな負担となっている現状が浮き彫りになっています。

新制度における収入計算の不安

さらに、これまで「年収の壁」や税金の仕組みを正しく理解していなかったことで、損をした経験がある人が約4人に1人(24.8%)に上ることも判明しました。具体的な内容としては、「自分の年収が壁をわずかに超え、税金や保険料でかえって手取りが減った(本人の働き損)」が11.5%と最も多く、「配偶者や子が壁を超えてしまい、世帯全体の税負担が増えたり手当がカットされた(家族の働き損)」が9.1%と続きます。また、「損をするのが怖い」という理由で、稼げたはずなのにシフトを過剰に減らしてしまった「機会損失」も6.4%確認されており、知識不足が経済的な損失に繋がっている実態が伺えます。

年収の壁や税金の仕組み理解不足による損失経験

なぜ「働く時間を増やさない」選択をするのか? – 物理的限界と「社会保険の壁」

今回の「103万円の壁」引き上げ決定を受けて、2026年以降の働き方に影響があるか尋ねたところ、「自分自身の働く時間を増やす(または増やしたい)」と回答した人は6.7%、「家族の働く時間を増やす(または増やしたい)」と回答した人は8.8%でした。一方で、「特に働き方は変えない(現状維持)」が29.1%、「そもそも自分や家族に『壁』を意識して働いている人はいない」が55.2%と、働き方を大きく変える予定がない人が多いことがわかります。

2026年以降の働き方への影響

壁が引き上げられても、あえて「働く時間を増やさない(現状維持)」と判断する理由で最も多かったのは、「そもそもこれ以上働く余力(時間・体力)がないから」という物理的な限界(17.6%)でした。これに次いで、「社会保険の壁(106万・130万)が変わらないなら、結局意味がないから」という回答が15.4%に上っています。ここでの「社会保険の壁」とは、年収が一定額を超えると社会保険料の支払い義務が発生し、手取りが一時的に減ってしまう現象を指します。税制上の「103万円の壁」が解消されても、社会保険料の負担増への不安が、依然として労働時間を増やすことへの強いブレーキとなっていることが見て取れます。また、「自分がいくらまで働いていいのか、正確なラインがわからないから」と回答した人も8.2%存在し、制度の複雑さが最適な働き方を判断しづらくしている心理的状況がうかがえます。

働く時間を増やさない理由

手取りが増えたらどうする?「投資」が「生活費」を上回る結果に

もし改正によって世帯の手取りが年間数万円増えた場合、そのお金をどう活用したいかという問いでは、「新NISAなどの『資産運用・投資』の原資にする」が50.9%で最多となりました。次いで「将来に備えて預貯金にする」が32.1%、「食費や光熱費などの生活費の補填にする」が28.5%と続いています。この結果から、多くの人が目先の消費よりも、将来に向けた資産形成を優先する傾向が強いことがわかります。

手取りが増えた場合の活用方法

まとめ:複雑な制度変更の中で最適な家計を築くために

今回の調査からは、「103万円の壁」の引き上げという制度変更があっても、多くの人が「結局いくら稼ぐのが自分にとって正解なのか」という判断の難しさに直面していることが明らかになりました。特に、税金の壁が動いても「社会保険の壁」が残ることで、かえって損得の計算が複雑になり、働き方を踏みとどまってしまう層が一定数存在しています。

このような制度の変化が続く中で、自身の家計状況を正確に把握し、最適な働き方や資産形成の判断を行うことは非常に重要です。家計診断・相談サービス『オカネコ』では、お金のプロによる専門的なアドバイスとサポートを通じて、個々の状況に合わせた最適な選択ができるよう支援しています。

『オカネコ』は、スマートフォンから居住地や年齢、年収、家族構成など約20問の質問に答えるだけで、同エリア・同年代・同世帯構成の人と比較した家計状況を診断できます。さらに、診断結果から推定した簡易ライフプランや、FP(ファイナンシャルプランナー)や公的保険アドバイザーなどの資格を持つお金のプロから個別アドバイスコメントが届き、チャットや面談で個別相談も可能です。匿名・無料で気軽に利用できるオンラインサービスです。ご自身の家計状況を見直したい方は、ぜひ活用を検討してみてはいかがでしょうか。

オカネコサービス紹介

オカネコの詳細はこちらから確認できます。
https://okane-kenko.jp/


調査概要

  • 調査名:オカネコ 「103万円の壁」引き上げに関する意識調査

  • 調査方法:WEBアンケート

  • 調査期間:2026年1月17日(土)~2026年1月18日(日)

  • 回答者:全国の『オカネコ』ユーザー330人

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