

目次
1. 国民健康保険と社会保険の違い
加入対象者と保険料の仕組み
まずは「国民健康保険」と「社会保険」の違いを知っておきましょう。
国民健康保険は、自営業やパート、無職の方など、会社の健康保険に加入していない人が対象です。保険料は前年の所得や世帯人数によって決まり、市区町村ごとに金額が異なります。
社会保険は、会社員や公務員などが加入します。保険料は「お給料」に応じて決まり、会社と自分で半分ずつ負担します。
- 国民健康保険:自分で全額負担
- 社会保険:会社と折半(半分ずつ)
扶養の有無と保険料負担の違い
シングルマザー・ファザーにとって大切なのが「扶養」の考え方。
社会保険では、子どもを「扶養家族」として追加でき、子どもの分の保険料は増えません。一方、国民健康保険は世帯人数が増えると保険料も上がります。
例:私がパートから正社員になったとき、社会保険に切り替えたら、子ども2人分の保険料がゼロになり、家計がとても助かりました。
2. 退職後の保険の選択肢
転職や退職のタイミングでは、健康保険の切り替えが必要です。ここで選べるのは主に3つ。
- 国民健康保険に加入(市区町村役場で手続き)
- 任意継続被保険者(前の会社の健康保険を最長2年継続)
- 家族の社会保険の扶養に入る(親や配偶者などが社会保険加入者の場合)
それぞれのメリット・デメリット
- 国民健康保険
- メリット:誰でも加入できる。手続きが比較的簡単。
- デメリット:保険料が高くなりがち。世帯人数が多いと負担増。
- 任意継続
- メリット:退職前と同じ保障内容。扶養家族もそのままカバー。
- デメリット:保険料は全額自己負担(会社負担分も自分で払う)。2年まで。
- 扶養加入
- メリット:保険料の負担なし(扶養者の収入条件あり)。
- デメリット:収入制限が厳しい。親や配偶者が社会保険加入者でないと不可。
私の場合、離婚後すぐは国民健康保険に入りましたが、パート先で社会保険に入れるようになったタイミングで切り替えました。保険料の負担がぐっと減って、子どもたちの医療費も安心してカバーできました。
3. 社会保険への切り替え手続き
必要書類と提出先
- 国民健康保険証
- 新しい社会保険証(または資格取得証明書)
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 印鑑(自治体によっては不要の場合も)
手続きはお住まいの市区町村役場で行います。
ポイント:社会保険証が手元に届くのは、就職後2週間ほどかかることも。先に「資格取得証明書」を会社からもらって手続きすることもできます。
14日以内に手続きを行う重要性
社会保険に加入したら、14日以内に国民健康保険の脱退手続きをしましょう。
この期限を過ぎると、国民健康保険料の二重払いが発生したり、医療機関でトラブルになることも。
手続き漏れによる二重払いリスクと還付申請方法
もし手続きが遅れて国民健康保険料を二重に払ってしまった場合でも、2年以内なら還付申請ができます。
役所の窓口で「社会保険に切り替えた日」を伝え、重複分の返金手続きをしましょう。
私も一度、うっかり2ヶ月分多く払ってしまったことがありましたが、役所で丁寧に対応してもらい、無事に返金されました。
4. よくあるトラブルと対処法
保険証の返却忘れ
社会保険に切り替えたら、国民健康保険証は必ず返却しましょう。
返却を忘れると、役所から督促が来たり、万が一使ってしまうとトラブルの元に。
私の知り合いは、返却を忘れていて後から役所から連絡が来て、ちょっと焦っていました。
手続き遅延時の対応
忙しくて手続きが遅れてしまった場合も、まずは役所に相談しましょう。
「事情があって遅れました」と正直に伝えれば、必要な案内をしてもらえます。
また、社会保険証が届く前でも「資格取得証明書」で手続きできるので、会社に相談してみてください。
まとめ・結論
- 退職・就職時の健康保険切り替えは自分で行う必要がある
- 手続きは14日以内が原則。早めの準備が安心
- 二重払いなどのトラブルも、役所に相談すれば解決できる
- 困ったときは一人で悩まず、役所や会社の担当者に相談を
シングルで子育てしながらの手続きは大変ですが、健康保険の切り替えは家族の安心のためにとても大切なこと。
私も最初は不安でしたが、役所の窓口や会社の担当者に相談しながら、一つずつクリアしてきました。
みなさんも、焦らず一歩ずつ進めていきましょう。
何か分からないことがあれば、コメントやお問い合わせから気軽にご相談くださいね。
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