妊娠・出産時の意思決定、9割以上が「自分中心」と回答!パートナーとの協力の実態を調査

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妊娠・出産時の意思決定、9割以上が「自分中心」と回答!パートナーとの協力の実態を調査

妊娠から出産にかけては、女性の心身、そして日々の生活が大きく変化する特別な時期です。この大切な期間において、病院選びや各種検査の受診、出産方法の決定など、さまざまな意思決定が求められます。このような場面で、パートナー(夫など)はどれほど関わっているのでしょうか?また、妊婦健診への同行や情報収集、手続きの分担など、夫婦間の協力体制はどのように築かれているのでしょうか。

株式会社NEXERと平石こどもクリニックは共同で、妊娠・出産を経験した全国の女性100名を対象に「妊娠・出産時のパートナーシップ」に関するアンケート調査を実施しました。この調査から見えてきた、現代の夫婦の協力体制の実態についてご紹介します。

調査概要

この調査は、インターネットアンケート形式で2026年2月18日から3月4日にかけて行われました。妊娠・出産を経験した女性100名が回答し、以下の質問内容で実態が探られました。

  • 妊娠・出産に関する意思決定(病院選び、検査、出産方法など)は誰が中心に行ったか?

  • 妊婦健診や出産前の検査に、パートナーは同行したか?

  • パートナーの同行を望んでいたか?

  • 妊娠・出産における情報収集や手続きを、パートナー間でどのように分担していたか?

妊娠・出産に関する意思決定、93.0%が「自分(母親)」が中心

まず、病院選びや検査、出産方法といった妊娠・出産に関わる重要な意思決定について、誰が中心となって行ったか尋ねたところ、驚くべき結果が明らかになりました。

妊娠・出産に関する意思決定は誰が中心に行いましたか?

回答者の93.0%が「自分(母親)」が中心に行ったと回答しています。これに対し、「パートナー」は2.0%、「実母」が2.0%、「義母」が2.0%、「その他」が1.0%と、ごくわずかでした。

この結果から、妊娠・出産という人生の大きなイベントにおける決断の多くを、女性自身が担っている実態が浮き彫りになります。

「自分(母親)」が中心に行った理由としては、以下のような声が寄せられています。

  • 「自分の体のことなので自分自身で対処するしかないため。」(50代・女性)

  • 「産む選択を最終的にしたのは自分。やはり自分の子どもなので、当然のことだから。」(50代・女性)

  • 「自分が出産するわけで、自分が納得できる形を選びたかった。おそらく主人に相談しても君の思うようにしていいよと言われたはず。主人は仕事で忙しいし、それは自分で全部決めるものだと思っていた。」(40代・女性)

「産むのは自分だから」「自分の体のことだから」という、当事者意識に基づく理由が多く見られました。一方で、「主人は仕事で忙しいし、自分で全部決めるものだと思っていた」という意見もあり、パートナーが関わりにくかったり、関わる発想自体が生まれにくい環境があったりするケースも少なくないようです。

妊婦健診へのパートナーの同行は「なし」が多数、しかしその多くは「望まない」

次に、妊婦健診や出産前の検査にパートナーが同行したかについて尋ねました。

妊婦健診や出産前の検査に、パートナーは同行しましたか?

その結果、「まったく同行していない」が44.0%、「あまり同行していない」が28.0%と続き、合計72.0%が「同行なし」または「ほとんど同行なし」と回答しています。一方、「だいたいは同行した」は19.0%、「常に同行した」は9.0%にとどまり、健診へのパートナーの同行はまだ少数派であることがうかがえます。

さらに、パートナーがあまり同行していない、またはまったく同行していないと回答した方(72名)に対し、そもそもパートナーの同行を望んでいたかを聞いてみました。

パートナーの同行を望んでいましたか?

すると、「あまり望んでいない」が47.2%、「まったく望んでいない」が41.7%となり、合わせて88.9%もの女性がパートナーの同行を望んでいなかったことが判明しました。同行を「やや望んでいた」は9.7%、「とても望んでいた」は1.4%と、ごく少数でした。

パートナーの同行を「望んでいた」「望んでいない」それぞれの理由を見てみましょう。

パートナーの同行を「望んでいた」理由

  • 「一緒に経過を見たかった。」(30代・女性)

  • 「夫にも親としての意識を持ってほしかった。」(40代・女性)

  • 「子宮筋腫があったので、その点で不安があったから。」(50代・女性)

パートナーの同行を「望んでいない」理由

  • 「来てもできることはないし、そんな時間あるなら働いてくれと思った。」(40代・女性)

  • 「産婦人科に付き添いの男性がいるのは、他の患者さんも嫌かもしれないから。」(50代・女性)

  • 「1人目の時はソワソワしたけれど、なんとかなり、2人目3人目のときは『家で下の子たちの面倒を見てくれること』のほうが大切だった。」(30代・女性)

  • 「義実家にいろんなことが筒抜けになるから。」(60代・女性)

「来てもできることが少ない」という現実的な意見がある一方で、「産婦人科に男性がいることで他の患者さんに気を遣う」という配慮の声も聞かれました。また、お子さんが複数いる家庭では、「健診に来るよりも、家で下の子の世話をしてほしい」という、家庭の状況に応じた切実な事情がうかがえます。

それぞれの家庭の状況や気持ちに合わせて、無理のない形を選ぶことが重要と言えるでしょう。

情報収集や手続きも74.0%が「自分がほとんど行った」

最後に、妊娠・出産に関する情報収集や各種手続きを、夫婦間でどのように分担していたかについて尋ねました。

妊娠・出産における情報収集や手続きを、パートナー間でどのように分担していましたか?

この質問でも「自分がほとんど行った」と回答した方が74.0%と最も多く、「半々くらい」が16.0%、「パートナーがほとんど行った」が5.0%、「家族に頼った」が4.0%、「その他」が1.0%でした。情報収集や手続きの面でも、母親が中心となって担っている実態が見て取れます。

それぞれの回答理由の一部をご紹介します。

「自分がほとんど行った」

  • 「産休をとっていたから。」(30代・女性)

  • 「自分がしないと誰もしてくれないからです。」(40代・女性)

  • 「自分でいろいろと調べて納得して決定したかったから。」(40代・女性)

「パートナーがほとんど行った」

  • 「出産後は動けないし、何かはやってほしいと思ったから。」(30代・女性)

  • 「身動きとりにくかった。」(40代・女性)

「半々くらい」

  • 「産むまで、産んだ後の自分の体のことは自分でやれたので、書類とか、区役所系のことは全て旦那に任せました。」(30代・女性)

  • 「一緒に選んで欲しかったから。」(30代・女性)

「自分でやらないと誰もしてくれない」という声がある一方で、「体のことは自分、書類や行政手続きは夫」といった形で、無理のない役割分担ができている家庭も見られました。

まとめ:夫婦で納得のいく協力体制を築くことの大切さ

今回の調査結果からは、妊娠・出産における意思決定、健診への同行、情報収集のいずれの場面においても、母親が中心的な役割を担っている実態が明らかになりました。

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家庭ごとに事情や考え方はさまざまですが、どちらか一方に負担が偏りすぎないように、夫婦でできることを話し合い、協力し合いながら役割分担を決めていくことが大切です。

妊娠中は、出生前診断(生まれる前の赤ちゃんに異常がないか調べる検査)をはじめとした各種検査について調べたり、選択したりする場面も増えます。夫婦で納得できる選択ができる環境を整えることが、より安心できる妊娠・出産へとつながるでしょう。

本調査は株式会社NEXERと平石こどもクリニックによるものです。平石こどもクリニックについてさらに詳しく知りたい方は、以下のURLをご覧ください。

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