3月5日は「産後ケアの日」です。この日は、妊娠・出産を経験した全ての女性が、内面から美しく、毎日を楽しく心地よく過ごせるようにと、自分をケアすることを思い出してもらうために制定されました。
しかし、「産後」という期間について、私たちはどれくらい正確に理解しているでしょうか? 日本製紙クレシア株式会社が全国20代~40代の出産経験のある女性600名を対象に行った「産後の意識やケアに関する調査」により、多くのママが認識していない「かくれ産後」の存在が明らかになりました。

ママが気づかない「かくれ産後」とは?
調査によると、「あなたご自身にとって“産後”という言葉があてはまると思う期間はいつまでですか」という問いに対し、約7割(72.8%)の女性が「出産直後~1年」と回答しました。多くのママが「産後=1年以内」と考えていることがわかります。
一方で、「出産後、実際に身体や心が「妊娠前のコンディションに戻った」と実感したのは、いつ頃でしたか」という問いでは、「出産直後~1年」と回答した人の割合は48.3%にとどまりました。つまり、意識の中での産後期間と、実際に心身が回復するまでの期間には約2割のギャップがあることが明らかになったのです。この、ママ自身も気づいていない心身の回復が遅れている状態が、「かくれ産後」として存在していると考えられます。

国民健康保険の専門家として、私たちは皆さんの日々の健康をサポートする立場から、この「かくれ産後」が示す、産後の女性の心と体の健康課題に深く注目しています。健康保険は、病気やケガの際に医療費の負担を軽減する大切な制度ですが、何よりも大切なのは、病気にならないよう日頃から健康を維持することです。産後の無理は、将来の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
産後の多様な悩みと「頼れない」現実
産後の女性が抱える悩みは多岐にわたります。調査では、自由回答から「睡眠不足」「一人きり(孤独)」「堂々めぐり(子育ての正解探し)」「赤ちゃん+上の子ケア」「記憶なし(忙しすぎた)」といった多様な声が聞かれました。中には「ポジティブ」な声もありましたが、多くのママが様々な困難に直面していることが浮き彫りになりました。

また、産後の育児においてパートナーや家族にどの程度頼ることができたかという問いに対しては、約半数(47.8%)が「頼れなかった」と回答しました。そのうち約2割(18.0%)は「本当は頼りたかったが遠慮した」と答えており、助けを求めたくても頼りづらいと感じるママが多い現状がうかがえます。

産後ケアの認知とイメージの変化
「産後ケア」という言葉の認知度は9割以上と高いものの、その内容までよく知っている人は約3割(27.0%)にとどまっています。多くの人が言葉は知っていても、具体的にどのようなケアがあるのかは知らないという実態が明らかになりました。

さらに、「産後ケア」のイメージは、出産からの経過時期によって変化することも判明しました。産後1年以内では「赤ちゃんの預かり・一時的に離れるサポート」や「家事サポート」といった物理的な負担軽減を求める声が高い一方で、産後5年以内では「心のケア」「育児サポート」「医療・専門家によるアドバイス」など、精神的・専門的な支援へのニーズが高まる傾向が見られました。これは、長期的な育児生活を見据えたケアの必要性を示唆しています。

約7割のママがセルフケア時間を取れず、望むのは「自分時間」
産後のセルフケアに関する調査では、約7割(66.2%)のママが「自分のための“セルフケア時間”を取れなかった」と回答しています。その理由としては、「精神的な余裕がなかった」(39.9%)、「とにかく時間がなかった」(38.6%)、「休むきっかけ・タイミングがなかった」(36.7%)が上位を占めました。
出産後は休む間もなく子育てが始まり、忙しい毎日の中で自分自身への意識が向きにくく、心身のケアが後回しになってしまう状況がうかがえます。

そして、産後のセルフケアとして最も望ましい時間について尋ねると、約7割(70.2%)のママが「1人で気兼ねなく過ごせる時間」と回答しました。多くのママが、誰にも気兼ねなく、自分だけの時間を求めている実態が明らかになりました。

産後のママを応援!「産後の私へ、やさしい時間プレゼントキャンペーン」実施中
今回の調査結果を受けて、ポイズでは『産後の私へ、やさしい時間プレゼントキャンペーン』を実施しています。このキャンペーンは、現在妊娠中の方、出産された方、産前・産後の女性を応援したい方を対象に、クイズに答えて正解した方の中から抽選で、家事ラクグッズや時短グッズがプレゼントされます。
産後の女性がセルフケアを行うきっかけを、自分だけでなく周囲も作ることが重要であるという考えから企画されたものです。
応募期間は2026年1月1日(木)~2026年3月31日(火)23:59までです。詳しくは以下のキャンペーンサイトをご確認ください。

まとめ
3月5日の「産後ケアの日」は、産後の女性の心と体の健康について改めて考える良い機会です。今回の調査で明らかになった「かくれ産後」の存在や、セルフケア時間の不足、そして周囲に頼りづらいといったママたちの声は、社会全体で産後ケアの重要性を再認識する必要があることを示しています。
国民健康保険は、皆さんの健康を支える大切な制度であり、産後の女性が自身の健康と向き合い、適切なケアを受けることは、長期的な健康維持にも繋がります。日々の忙しさの中でも、意識的に「自分時間」を作り、心身を労わることの大切さを、この機会にぜひ考えてみてください。
